[none] Forty Nine Hudson - " It Felt Warm... It Felt Blue / Lifted " [ translucent ice-blue 10" Vinyl ]
¥2,980
90年代中期、エモ、ポストロック、スロウコアといったジャンルがまだ明確に言語化される前の時代に、Forty Nine Hudson はその要素をいち早く取り込みながら、静けさと緊張感を同居させた独自の音楽性で玄人筋から高い評価を受けたが、活動期間は短く、残された作品もわずかであったため長らく「知る人ぞ知る存在」として語られてきた。そんな彼らが長い沈黙を破り、再び音源を届けてくれたのが『It Felt Warm, It Felt Blue, Lifted』であり、当時の空気をそのまま閉じ込めたような淡い温度感と、現在の彼らが持つ成熟した表現力が自然に溶け合い、静かに、しかし確実に心の奥へ沈んでいく。ギターの残響は薄い霧のように広がり、低く抑えたボーカルは語りかけるように寄り添い、リズムは必要以上に主張せず、ただ楽曲の呼吸に合わせて淡々と進む。その佇まいは、スロウコアの持つ「音と空気が一体化する瞬間」を丁寧に掬い取ったようで、1音ごとに張りつめた緊張が漂いながらも、どこか温かい余韻を残す。再始動という事実だけでも十分に胸が高鳴るが、この作品は単なる過去の再訪ではなく、彼らが今もなお有効な表現者であることを静かに証明している。長い時間を経ても色褪せない感性が、現代のリスナーにもまっすぐ届く稀有な作品であり、90年代の空気を知る人にも、今のエモ/スロウコアを愛する人にも強く推薦したい作品になっている。