5年前発売されたファーストアルバム"Unnoticable In A Tiny Town, Invisible In The City"で、早すぎたポストロックの進化を見せつけてくれたYPoFH。それから5年の月日がたった現在でも基本の要素は変わらず、最先端に立ち続けるバンドである。今や、Aerial、Scraps of Tape、Audrey、September Malevolence、Efterklang、EFに匹敵するほどの勢いで、北欧を代表するポストロックバンドの一つに数えられるまでに成長を遂げた。
彼らのセカンドアルバムにあたる今作では、前作同様ボーカルトラックもフィーチャーされ、曲の展開によっては激しく叫ぶようなカオティックな要素も取り入れた。また、4人のギターが複雑に絡み合って繰り広げられるポストロック独特のメロディーラインに、チェロが織り成す哀愁感を加え、ギター主体のインストロックとは一味違う様々なアイディアを盛り込んでいる。さらに、彼らの音楽ルーツにあるエレクトロニカ、ポストロック、オールドスクール、MID90'sエモなど、多種多様なジャンルを包括しているのも特徴でもある。彼らはこの作品で、スカンジナビア王道サウンドの新機軸を確立したと言っても良いだろう。
YPoFHにとって、アートと音楽は常に同一線上にあり、今回も素晴らしいアートワークを届けてくれました。32ページにも及ぶブック型ケースに納められた2枚のCDは、各々独創的なタイトルが付けられたストーリー仕立てになっています。カラーは4色展開なので、画像と異なる場合がございますのでご了承ください。
CD1: Puzzle
01. Let's Rent Bikes From 1942
02. I'd Rather Listen To Weston
03. He Can't Be Dead, I Got His Autograph Last Week
04. To Sit Down Or To Follow, So I Follow
CD2: The Detective
01. Out Door Handles Stopped Moving Years Ago
02. The League Will Never Let The Albino Kid Win
03. I Think E.T. Is Involved In My Family
04. Scientists Now Think This City Is Overdue