"Inside The Trees"が各メディアにかなり注目され多くのリスナーを獲得した"Midsummer"の2001年発2ndEP。既にこの時点に置いてエモとシューゲイザーとポストロックを融合した奇跡的に美しい音世界が完成されている。"Inside The Trees"がカラフルな夏の水彩画だとすれば、この作品は皆既日蝕のモノクロームな空の墨絵である。しかし月の影に隠れた太陽のコロナからは熱いプロミネンスが噴き上がっている。そんな特別な時にしか視ることの出来ない眩しさがある。アルバムと比べてなんら遜色の無い、むしろ無垢ゆえのプリミティブな直情さを携えている愛すべき作品。